能登半島大地震から数か月経過し、被災地の方への支援や復興に向けて日本中が動いています。
しかし、被災地の看護師が退職・転職を後を絶たない現実が報道された。
コロナウイルス流行や東日本大震災でも同じようなことがありました。
このような事態が報道され、看護師のサポートすべくボランティアを希望する人も多い!
今回は、被災地の看護師が退職してしまう理由とボランティアに参加できるかどうかについて紹介していきます。
被災地の看護師が退職してしまう現実
能登半島の大地震で数か月経過しましたが、現地で働く看護師の退職が報道されている。
メディアによると看護師の4分の1が退職している現状であり、背景として激務と人手不足が考えられます。
唯一の市立輪島病院(175床)で、看護師約120人のうち約30人が近く退職する意向だとうことが判明。
つまり、120人から30人がそのまま退職すると病院で働く看護師の人数は「90人」となります。
病院の部屋数や業務量を考えても、明らかに人手が足りない状況ですよね。
病院側は患者を転院させるなど対策をしているが、劇的に変化していない。
被災地で被害に遭われた人も大変ですが、医療に携わる看護師さんも多忙を極めています。
少しでも状況が良くなることを願っています。
被災地の看護師が退職してしまう理由
被災地で働く看護師さんは多忙で激務であり、退職してしまうのも無理がないと思います。
多方面から支援する人もありがたいですが、一番の功労者は看護師さんだと感じています。
では、看護師が退職してしまう理由を具体的に紹介していこうと思います。
時間外労働が当たり前
仕事が終わってすぐに家に帰れたり、休憩が約束されるわけでもありません。
日中から夜中まで通しで勤務しているので、時間外労働が規則以上になってしまう。
ある人は200時間を超える労働時間であり、過労死ラインを超えている状態。
過労死ライン:直近1カ月で100時間以上、直近2~6カ月で平均80時間以上
いかに過酷で激務な状態なのがわかります。
通常勤務であれば危機的状態を迎えてしまうので、多方面からサポートがあっても激務になってしまう。
結果、看護師を退職してしまう人が多くなっている現状が生み出されているのです。
20代から40代の看護師の退職
退職する看護師で、20代から40代が多い傾向であるということが公表されました。
その多くは子育てする環境である人です。
子供を祖父母に預け、病院でギリギリまで働き加えて子育てをしていかないといけない。
休日や休憩も保証されていないので、看護師と子育てを両立することは極めて困難。
自身の生活や子供のことを考え、退職を検討・決断する看護師が多いのです。
体調を崩し休職する看護師
過労死レベルの業務量で、全員の看護師が耐えられるというのはほぼゼロだと思っています。
なかには体調を崩し休職する看護師や、精神疾患を発症し退職するケースが多い。
能登半島の被災だけではなく、過去の被災で同じようなケースが報告されています。
過去の被災で看護師を守るため、1160人を被災地に送っていることがわかりました。
それでもまだまだ激務なので、体調を崩す看護師も少なからずだと思っています。
被災地へ看護師のボランティアに参加可能?
能登半島大地震の現地の看護師の退職で、世間ではボランティアに参加できるのか?という問い合わせが多くなっている。
しかし、交通の混雑や物資支援で県外から受け入れを厳しく唱えている状況。
では、看護師をボランティアに参加できずただ見ているだけなのでしょうか?
看護師のボランティアの参加は可能
能登半島地震で「ジャパンハート医療チーム」が、現地の看護師のボランティアを募集しています。
令和6年能登半島地震への緊急救援 ボランティア受付 | トピックス | ジャパンハート JAPAN HEART
募集職種
・医療者(医師、看護師、その他医療者)
・一般(ロジスティクス業務、移動ドライバー)
看護師以外にも物流などで、ボランティアに参加することができます。
「ジャパンハート」では、日本以外にも海外など幅広くボランティア活動しています。
今回の能登半島のボランティア参加希望の方は、下記のリンクをクリックしフォームに記入する必要があります。
2024能登半島地震ボランティア登録 (google.com)
看護師不足で多く人がボランティアに参加したいという声が多く、いち早く復興ができ被災地の皆さんが笑顔になれる未来を願っています。
まとめ
能登半島の地震で、現地の看護師の退職は4分の1で報告された。
激務から体調を崩したり、各看護師さんの子育て事情から退職している状況。
ボランティアに参加することができ、世間でも参加したいという要望が多い。
仕事量も多く自身の身体・精神を削って、数多くの命を救っている医療従事者の皆さん。
どうか皆さんが健康で、いつか笑顔で看護師で良かったと思えるような日が来ることを祈っています。
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